クロムめっきとロールナビ

Chrome Plating and Roll NAVI

課題解決事例

Basic Knowledge

これまでにお客様から寄せられた様々な課題について、弊社で取り扱っている表面処理や技術で解決した事例をまとめています。

Contents
事例集一覧

潤滑性と耐久性を兼ね備えた表面処理が欲しい!

Before

樹脂パイプを冷却固化させる部品の滑り性が悪く、製品に傷が入っていました。テフロンコーティングにすれば滑り性は改善しますが、潤滑性だけではなく、耐摩耗性も欲しいです。

提案

テフロンの離型性や潤滑性と硬質クロムめっきの耐摩耗性を併せ持った自己潤滑性クロムめっきを提案しました。

After

潤滑性が向上し、傷が入らなくなりました。耐久性も申し分なく、部品の寿命が延びました。

離型性を改善させてメンテナンス回数を減らしたい!

Before

硬質クロムめっき処理したヒートシーラーは離型性が悪く、頻繁にめっき箇所のメンテナンスをしていました。テフロンコーティングでは耐久性に不安があり、表面処理業者に相談しましたがいい方法が見つかりません。現状のまま我慢するしかないのでしょうか?

提案

テフロンの離型性や潤滑性と硬質クロムめっきの耐摩耗性を併せ持った自己潤滑性クロムめっきを提案しました。

After

以前は60万ショットでメンテナンスをしていましたが、離型性が向上して3倍以上の190万ショットまで寿命が延びました。

テフロンコーティングより耐久性のある表面処理を探している!

Before

搬送用のガイドプレートのテフロンコーティングが3日程度で剥がれてしまい、製品が詰まってしまいます。補修にはコストと時間がかかるため、簡易的にテフロンテープで処置をして使用しています。何かよい表面処理はないでしょうか?

提案

テフロンの離型性や潤滑性と硬質クロムめっきの耐摩耗性を併せ持った自己潤滑性クロムめっきを提案しました。

After

3日程度であった寿命が1年以上に延び、メンテナンスの手間も大幅に減りました。他の部品にも自己潤滑性クロムめっきの発注をいただけました。

ロールが汚れる!​

Before

フィルム製造ラインの予熱ロールに硬質クロムめっきを処理しましたが、すぐに汚れてしまいました。汚れを放置すると成形フィルムに傷が付くため、汚れを除去しなければなりません。掃除をすると製造ラインを止める為、生産性が悪くなります。また、テフロンコーティングで汚れ付着を防ぐことはできますが、耐久性の面で直ぐに修理が必要になります。

提案

クロムめっきのマイクロクラック内にオリゴマーが堆積することが原因と推定し、堆積防止目的で自己潤滑性クロムめっきを提案しました。

After

テフロンコーティングと比較して寿命が長く、清掃やメンテナンスの手間が減ったので生産性が向上しました。

高温環境下で使用できる耐久性の有した薄膜の表面処理を探している!

Before

樹脂繊維口金の微細出口のエッジだれ防止に硬質クロムめっきを処理しています。口金の形状を保持したいので、薄膜で耐摩耗性も有した表面処理を探していました。DLCを検討しましたが、使用温度(300~400℃)に耐えられず剥離する可能性があり断念しました。高温環境下で使用できる耐久性の有した薄膜の表面処理はないでしょうか?

提案

高温でも軟化しない使用できる超高硬度クロムめっきを提案しました。

After

300~400℃の高温環境下で軟化せず、剥離も起きていません。使用する樹脂にもよりますが、これまでの4~5倍は寿命が延びました。

高温腐食環境で使用できる表面処理を探している!

Before

ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルに硬質クロムめっきを処理していたが、燃料の成分によってすぐ腐食していました。また、高温環境で使用しているために、硬質クロムめっきが軟化して部品の寿命が短く困っています。

提案

高温環境下で使用できるクラックフリーの超高硬度クロムめっきを提案しました。

After

以前に比べ腐食を抑えることが出来ました。また、高温でも軟化しないので部品寿命を延ばすことが出来ました。

ロールが腐食して困っている!

Before

糊の塗工を行うロールで加工の都合上グリップが必要であり、梨地仕上げのめっきを処理しています。しかし、1年も経たない内に腐食し、再めっきしなければならずコストが掛かっています。何とか耐食性を改善できないでしょうか?

提案

腐食の原因は素地まで貫通したマイクロクラックと推定し、二重めっきを提案しました。

After

以前に比べ腐食が抑制されました。また、梨地仕上げめっきも検討し、グリップ力も向上しました。

中古ロールが壊れた!

Before

中古の装置を購入して使用していましたが、冷却ロールから水漏れが起きました。装置メーカーは既に廃業しており、修理を依頼することができない状態です。また、付き合いのある業者に修理依頼をしましたが、図面が無いので断られてしまい困っています。

提案

工場を訪問して修理ロールを調査し、ロール構造の推定・設計・表面粗度の変更による性能向上の提案を行いました。

After

ロール交換後も問題なく使用できており、表面仕上げを従来の鏡面仕上げから梨地仕上げに変更したことで離型性が改善されました。

ロールを更新したいけど業者が廃業している!

Before

長年使用してきた冷却ロールの冷却効率が悪くなり、成形したフィルムがロールに付着してフィルムに模様が発生するトラブルが起きました。ロールを更新したいのですが、業者が廃業しています。製作をお願いできないでしょうか?

提案

工場を訪問してロールの採寸・図面作成・ロール製作を行いました。

After

表面仕上げを含めて同じロールを製作し、トラブルを解決しました。

沿岸部の腐食環境下でステンレス部品がすぐに腐食して困っている!

Before

沿岸地域の屋外で使用している部品が、すぐに腐食します。ステンレスを採用していますが海水や潮風にやられてしまいます。過酷な腐食環境下でも耐える表面処理はありますでしょうか?

提案

高耐食性クロムめっきを提案しました。

After

以前に比べ腐食が抑制され、寿命が長くなりました。また、クロムめっきが痛んでも、再度めっきを処理し直せば機能を回復できるので部品の新調回数が減りコストダウンになりました。