電気めっき作業での感電リスク
硬質クロムめっき業者は、全長4mを超える品物にめっきすることがあります。その際、品物には、1万A以上の電流が掛かります。一方、人体に1Aの電気が流れると人は確実に死ぬと言われています。そのような大電流が流れている品物の近くで作業しているめっき作業者は果して安全なのだろうかという疑問が沸いたことがあります。
電流値 | 人体への影響 |
0.5mA~1mA | ・最小感知電流、「ピリッと」感じる、人体に危険性はない |
5mA | ・人体に悪影響を及ぼさない最大の許容電流値 |
10~20mA | ・離脱の限界(不随意電流)、筋肉の随意運動が不能に |
50mA | ・疲労、痛み、気絶、人体構造損傷の可能性 |
100mA | ・心室細動の発生、心肺停止、極めて危険な状態に |
職場の安全サイトより引用
結論から申し上げるとめっき作業における感電のリスクはほとんどありません。これは電気めっきで施工される品物は導体であり、低い電圧で大きな電流を流すことが可能です。しかしながら、人体は絶縁体(不導体)であるため、例え低い電流でさえ流すのには非常に大きな電圧が必要になります。めっき作業では、4~12V程度の電圧しか掛かりませんので、感電のリスクはほとんどありません。