本ホームページでも触れた通り、めっきは酸化還元反応により析出します。ですが単にめっきするだけでは光沢のある“キレイ”なめっき皮膜は得られません。皆さんがイメージする光沢のあるめっきを作るには、一般にめっき添加剤を使用していることが多いです。
金属光沢において、表面の状態は重要な要素です。表面が凸凹と荒れていると、光が乱反射してしまい光沢がある面になりません。
光沢のある表面を作るには「光が乱反射しない平滑面」になる必要があります。
顔が映る位の光沢を示すには、表面粗さ(Ra)が、可視光線波長の1/10以下程度に成ればよいと言われています。可視光線の波長は大体400nm~700nmです。表面粗さで考えると40nm~70nm(Ra0.04~0.07)以下に抑えた表面であれば、覗き込んだ際に顔が映りこむと考えられます。
めっき添加剤は、めっき析出時の表面粗さを抑え、表面を光沢にする働きがあります。
私たちが見慣れた光沢のあるめっきは、このような添加剤を上手に使って作られています。